当院ではミニマルインターベンション(なるべく健全歯質を削らない治療)の方針で、白い合成樹脂の詰め物を用いて審美的にも機能的にも良好な材料を用いて治療します。残っている歯の量によっては被せ物や型取りをする詰め物になることもありますので、一度ご相談ください。
虫歯の原因
お口の中には細菌がたくさんすんでいます。(1gの中に1憶個以上。)
細菌にとって棲みやすい環境(あたたかく、湿り気のある温室のような環境)のお口ではいつも細菌が増えようとしています。
食べ物
(砂糖や乳糖)がある
細菌が存在する
歯質、唾液、
歯列など
この3つの要素と時間が加わって、虫歯は進行します。逆にいえば、このうちのどれか1つでも欠ければ、虫歯はできません。
あなたのお口はどれくらい虫歯になりやすいのでしょうか?
実際に数値化してご自分のカリエスリスクを認識したうえで、歯磨きを行うとより効果的にカリエスリスクを減らすことができます。また数値化しなくても、歯垢染色液で紅く染めることで、細菌の付着状態を確認することもできますので、お気軽にお申し付けください。
治療の流れ
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問診、診査、診断
患者さんの主訴に基づき必要な検査を行います。
当院に はCTやマイクロスコープがありますので、しっかり調べてもらいたいというご希望に寄り添えます。
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治療計画の説明
レントゲン写真・口腔内写真や必要によっては模型を使って、歯を長持ちさせるための最善の治療法のご提案をします。治療完了までの流れや治療期間などをご説明し、患者さんのご希望も詳しくお伺いいたします。
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治療開始
患者さんが現状を理解されてから、治療を開始します。
歯科医院にはお口の疾患になる原因を抱えている方がいらっしゃることが多いので、虫歯や歯周病、歯並びなどの原因にアプローチするためにこまめに口腔清掃状態のチェックやかみ合わせの癖のアドバイスを行うことも治療の一部に含んでいます。
〜 マイクロスコープ治療 〜
優れた拡大鏡は対象物が鮮明に立体的に見えます。
より精度の高い治療を行うため、当院ではマイクロスコープによる治療を導入しました。普段私が使用している『サージテル』は術部を8倍に拡大し、治療の精度を上げる為のものです。またマイクロスコープでは20倍以上です。
お札の偽造防止技術に『マイクロ文字』というものをご存知でしょうか?
たとえば1万円札であれば、福沢諭吉の右上の『10000』と書いてある下の何気ない線ですが、マイクロスコープを使うと『NIPPONGINKO』としっかり読めます。
マイクロスコープの素晴らしさ
天然の歯って本当に美しく綺麗なのです。マイクロスコープは私に大事なことを教えてくれました。
そんな綺麗な歯を私たちは、時に虫歯治療のために削らなければなりません。失った歯の穴を人工物で埋める。それが今の歯科医療です。
歯と同じような色で治すことも保険でも大分適応範囲が広まりました。しかしながら、そのかわりそのような国が決めた治療メニューにはデメリットもあります。沢山削らなければできないのです。
本当に、そんなに沢山、貴方の歯を削ってよいですか?答えはNOです。
歯を削れば削るほど、残された歯の力学的な負担は増えます。するとどうなるでしょう?
寿命が短い歯は、一生涯耐えることができず、抜歯する運命になります。だからなるべく歯を削らない、そして、神経を取らない治療が必要になってきます。
40歳以上では半数以上が歯周病で患者の割合は年齢とともに増加しています。
「抜歯の原因第1位 歯周病」
歯周病の原因は歯の表面に付着している細菌の塊です。
歯周病菌も小さい集団では悪さをしませんが、いろんな種類の歯周病菌が幾重にも重なって、成熟すると本当に悪い作用をし始めます。
悪さをさせないように菌の数を減らし、コントロールすること(プラークコントロール)がセルフケアで1番大事です。
歯の表面についたプラークは歯ブラシで1か所あたり20回位こすらないと落ちません。したがって、自分ではしっかり磨けてると思っていても、実は磨けていないということが結構あります。お口の隅々を自分でチェックすることは不可能なので、是非有田歯科で定期的なチェックを受けるようにしてください。歯周病は予防できる病気なのです。
歯周病リスク
チェック項目
- 口呼吸をしている
- 喫煙の習慣がある
- やわらかいもの、甘いものを良く摂取する
- 生活リズムが整っていない
- 歯並びが悪い
- ストレスをためやすい
- かみ合わせがアンバランス
- 女性の場合において、ホルモンの変化(妊娠など)がおきる時期
- お口のケアや口臭に関心がない
- 糖尿病を患っている
この中でどれくらいチェックが付きましたか?
数が多いほど歯周病のリスク(悪化しやすさ)が高いです。
歯周病は自覚症状があまりなく、気が付いた時にはかなり進行していることも少なくありません。
大切なのは早期発見・早期治療です。当院ではプラークコントロールを重視し、“自分のちからで歯周病・むし歯から守れる”あなたに合った方法を提案し、二人三脚でより良いお口をめざします。
症状
歯周病治療の流れ
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歯磨き指導
まずブラッシング指導により、プラークを形成する細菌が歯肉で起こしている炎症を減らすことが中心となります。
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歯石除去、検査
見えている歯石や、歯周ポケット内に隠れて見えない歯根表面に付着している歯石やプラークを、超音波振動器具や手用器具を用いて取り除いていきます。口腔内写真、ポケット検査撮影を行います。
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深いところの歯石除去、検査
見えている歯石や、歯周ポケット内に隠れて見えない歯根表面に付着している歯石やプラークを、超音波振動器具や手用器具を用いて取り除いていきます。口腔内写真、ポケット検査撮影を行います。
ここで大事なポイントは、検査時に出血や排膿があるかないかです。
仮にポケットが4ミリ以上あっても出血がなければ歯周病の進行はしにくいので、現状維持をしていくことも可能だと思います。ただ、常に再発するリスクと背中合わせなので、3か月おきにチェックをしてもらい、進行しないように見守ります。お口の衛生管理のプロフェッショナルである衛生士により、歯石除去やPMTCを行うことで歯の汚れを落とし、表面をツルツルにすることで、日常の汚れを付きにくくしていきます。
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手術(必要な場合)
1~3か月の定期検査→クリーニング
オペを行う→術後の検査とクリーニングをし8か月後に再度検査し3か月~6か月の定期検査→クリーニング
根管治療とは、いわゆる歯の根っこの治療のことです。
虫歯が悪化し、歯の神経が入っている管に細菌感染が起こると、この感染組織を除去するために神経を取り除く抜髄(ばつずい)と呼ばれる処置が必要となります。また、根管内の治療を行ったときに細菌に汚染された組織が除去し切れていないなどが原因で根管の先端に膿が溜まってしまうことがあります。 この場合、再度根管内を殺菌、消毒する治療が必要となります。
これを感染根管(かんせんこんかん)処置といいます。抜髄、感染根管処置の後には、根管を薬剤で封鎖する根管充填と呼ばれる処置を行います。これら根管内の治療を根管治療といいます。
料金
自費の根の治療なども随時ご相談受付中です。『根管治療+コア+被せ物』で治療費を設定します。
歯の難易度によって値段設定しております。
歯の種類
料金
前 歯
105,000円~
小臼歯
125,000円~
大臼歯
145,000円~
※抜髄根管と感染根管では圧倒的に治療の難易度が違うので、感染根管(再治療の歯)の場合は上記の値段に2万円追加になります。